ハワイアンシャツの歴史は未だ多くの謎が残されたまま。細かく散らばった破片を集めながら、歴史をひも解いていくのも楽しみ方の一つ。また、シャツやブランドの歴史を知ることにより、愛着が強くなるのも事実なのです。
その昔、ハワイをはじめ、アメリカ本土にも多くのハワイアンシャツブランドがありました。ビーチウェアを中心とした水着メーカーから、ムームーなどのドレスなども扱うブランドまで数えきれないほどのメーカーがあったのです。
ハワイアンシャツには数種類の柄のパターンが存在し、それらをベースとして柄がデザインされています。他のジャンルには存在しないデザインパターンのシャツはハワイアンシャツでしか感じることのできないオーラとパワーを持っているのです。
当時のハワイアンシャツのイメージとしては、レーヨン素材が使われている印象が強いが、その他にも綿やシルクなどの素材も存在していました。プリント方法などを変え、それぞれの特質を活かしたシャツが作られていたのです。
柄の持つ印象を左右する生地へのプリントは、職人の高い技術によって無地の生地から華やかなに描き出されたキャンバスへと変化する。現代では使われない技法を駆使した染色は、まさに特別なシャツを作り出すのです。